Main | January 2005 »

複雑骨折

僕は中学3年生の夏頃
馬鹿なことで右手の拳を痛めてしまった。

とりあえずあまりにも格好が悪いので1日放置していたのだが
吐き気がひどく見たこともないようなサイズにまで膨張してしまっていたので
翌日の朝から保健室に駆け込み見せたところ

「あんた、馬鹿じゃないの!こんなのほっとく人間がいますか!」

と、怒鳴られ(こっちは男として我慢したつもりだったのに)
すぐさま近くの総合病院に送りこまれた。

レントゲンの結果、医者は
「これは複雑骨折してるねぇ。骨が折れて、曲がって、食いこんじゃってるねぇ。」

とまるで他人事のようにのたまった。(当然といえば当然だが)

その場で薬指と小指の間の付け根部分掌の小指方向から真横にと
2本ほど麻酔注射を打たれ、その麻酔効果が発揮されるまで待たずに
グイグイと引っ張ったりしてくれた。
こっちとしてはそれでなくても痛いのに。
麻酔注射も半端じゃなく痛いのに。
効く前にグイグイと捻り上げられるなんてはっきり言って悶絶ものである。

そして、幾度かの試行錯誤の末、医者ははっきりとこう言った。

「だめだな。これは切るしかないや。」

殺す!ぶっ殺す!

しかし丁度麻酔の効き始めた僕にはなすすべもなく、入院手続きをとるはめになった。
1学期の終業式の数日前にである。

そのとき僕は
「あの校長の話が長くてだるい終業式に出なくてすむなんて、なんてついてるんだ。」
と、うかつにも喜んでしまった。
そして入院生活をしばらくすることになった。
もちろん終業式には出席してない。
おかげで成績票は同じクラスの女の子の手によって僕の元に届いた。
成績票を女の子に病院まで届けさせるなんて気の利いた怠慢な担任だとは感じたが。

手術はなぜだか全身麻酔で行われ
ピンを入れて固定するといった方法で無事終了した。

麻酔が切れて起きてみれば尿道には管が入っており
こんなとこに、こんなん入るんか…
と少し感心してしまった。
抜くときは少し変な感覚ではあったが。

で、数日後、何事もなく退院することになった。
もちろん受験を控えた中学生という自覚は全くなく
病院での数日間はただの看護婦さんとのコミュニケーションの
無駄に時間が過ぎた場でしかなかった。

数ヶ月のち、とうとうピンを抜く日がやってきた。
もちろん埋め込んであるため、再度切開しなければならない。

また入院か…と喜んで悲しんでいると、なんと今回は局部麻酔でいくとのこと。

おい、じゃ、前回のはなんなんだ

と言えるわけもなく僕はされるがままであった。

自分で着替えて手術台にあがると看護婦さんが点滴を刺しに来た。

「君、血管細いね。探すのが大変だわ。(笑)」

と和やかな雰囲気で点滴刺し作業は開始された。
しかしいつまでたっても終わらない。
あちこちプスプスと刺されていくだけで何度もやりなおしている。
まぁ難しいのかもしれないし可愛い看護婦さんだから我慢しようと思っていた矢先
その看護婦さんは作業を完了させずに奥に入っていってしまった。
おいおい、点滴刺せてないじゃないか
と思っていると、次は医者の方が現れて点滴を刺し始めた。
医者なら簡単だろうと思って安心してると

「う~ん。もう、無しでもいいやろ。この点滴。」

おいコラ。

いらんのなら

最初からするなよ。
結局、点滴無しで手術は始まった。
もちろん前回と違って局部麻酔のため、こっちにははっきりと意識がある。
ゴリゴリと何かを削るような感触を味わいながら手術を体験する。
そのころ医者は
「こないだのゴルフさぁ~さっぱりだったよ」
「あはははは」
とこっちは全く笑えない話をしながら人の体を切り開いてた。

全身麻酔の方が良かった(涙)

えらいとこに管が入ろうとなんでもいいから意識をなくしてくれ(涙)

そして手術が終わり、医者は手の中に入っていた固定用のピンを記念にと言ってくれた。

病院からの帰り際、僕はその記念品をもちろん池に叩きこむように投げ込んだ。
お魚さん、ごめんなさい。

でも、これだけは言わせて欲しい。

お医者さん

こんなのいらないから看護婦さん下さい。

| | TrackBack (0)

魅惑の焼肉

僕が大学生の頃、近くの街に
不思議な看板を掲げてる店があった。
その名も

「ファッション 焼肉」

・・・。
なんなんだ、これは・・・。
初めてその名前を目にした僕は一瞬、
○報王国(古!)みたいに動きが止まってしまった。

ここでそのとき僕の頭に浮かんだ数々の疑問達。

その1
ファッションのお店で「焼肉」という店名なのか?
(しかし、そんなネーミングセンスはいくら大阪といえども
ありえないであろうという結論に至り棄却)

その2
ファッションと焼肉の両方を扱うお店なのか?
(服に焼肉の匂いがついてしまうのに
洋服はおけないであろうとこれまた棄却)

そして最後のその3
「ファッション焼肉」という新しいジャンルの
ちょっとアダルティーなお店なのか?
(確かにその頃、「乳の屋」なるものが流行ってたあったような気がする。
あと吹き矢などのパフォーマンスもテレビでよく目にしてたような気が…。)

大学2年生のときに初めて発見して以来
ずっと心のどこかで気になっていた。
大学卒業に至るまで中身を把握できずにいた。
我ながら情けない・・・
たかだか「ファッション焼肉」じゃないか。

そしてついに突撃隊を結成した。
大学生活の全てを賭けて勝負に挑んだ。
元来、そういった快楽にはお金を使わない主義の僕を駆り立てたのは
間違いなく、中身を知らずに死にゆく恐怖であった。
くだらねぇ。

とまぁ、決死隊全5名で出陣する事にした。
この僕を除く4名も前々から気になっていたらしい。
満は持した。
希望と不安に包まれながら僕達は店に入った。
そしてそこには・・・

そこには・・・

そこには・・・

酒池肉林の世界が・・・

あるわけがない。

あったのは酒と肉だけじゃないか。

普通の焼肉屋じゃん(泣)

僕達はかなり少しがっかりしながら焼肉を堪能した。


僕の7年間を返して下さい(号泣)

| | TrackBack (0)

純粋な疑問と提案

テレビを見ていたら国会の話をやっていた。
民主党の管さんが小泉総理の

「そのような公約はどうでもいい」

みたいな発言を責めていた。
それを見て、国会も相変わらずだと思った。

といっても僕は国会にいたわけではないので詳しくは知らないのだが。

個人的な意見として思う事は
「国会ってそんな人の揚足をとる話をする場所なのか?」
ということである。

昔、バラエティー番組でもよく映し出されてたが居眠りこいてる政治家もいるわけだ。
まぁ、お年をめした方も多いので仕方がないといえばそれまでなのだが
子供心にもそれを見て感じるものがあった。

「居眠りしててお金がもらえるし尊敬までされるのか。
政治家っていいなぁ。」

学校での授業で居眠りこけば、もちろん先生に怒られる。
大学ですら居眠りこいていては単位ももらえない。

なのにである。
政治家さんは職場で居眠りをしながらいい給料をもらえるのである。
まったく羨ましい話だ。

で、今回の話ではあるが
確かに公約を守れていない総理にも問題はあるだろうが
それ以上に国会でその話をつついてる状況の方が異常ではないだろうか?
そんなに話し合う内容がないのか、今の日本は。
いや、そんなはずはない。
社会の問題は腐るほどあるに決まってる。
現に景気は一向に良くならず社会福祉問題は困難を極めている状況である。

人の揚足をとりたいのであれば国会ではなく
どこぞのテレビ討論みたいなところですればいいのではないのか?
小学生の帰る間際に行う”終わりの会”

(地方により呼び方は違うであろうが)みたいなことを国会でしてていいのか?
「誰々さんが今日、掃除をサボリました。」
って言ってるのと違わないではないか。

別に協力するべきだとまでは言わない。
野党と与党の違いも理解できる。
しかしである。
もっと建設的な話をしてもらわないと困る。
選ばれた方々なんですからそれなりの責任を果たしてもらわないと。

消費税が上がる?
結構なことだ。
それによって福祉問題などが解決するならば
それを納めるのは僕達、生産者の責任である。
確かに世界の国々に比べると5%は低いといえる。

しかし、賛成はできない。
(矛盾してるように思われるがしれないが)
そういった表面だけをみれば賛成できると言ってるにすぎない。

世の中の人々がなかなか首を縦に振れない原因は
もっと単純なところにあるのである。

そう、日本の政治家はあまりにも国民に信頼がなさすぎるのである。

そりゃそうだ。
あんな、くだらない国会の醜態をさらしていては
いつまでたっても信頼なんて得られないに決まってる。

政治家様方。
人を責める前にもっと自分を見つめなおされるべきです。

早く、働けど楽にならない国民を救ってください。
一応、期待してますので。

| | TrackBack (0)

無条件降伏


それはある日の駅から自宅までの徒歩途中で目撃した風景であった。
仕事を終え、少し疲れ気味で歩いてた僕の耳に大きな声が飛びこんできた。

「いやぁ~よう肥えて~♪」

思わず僕はその声のした方向に視線をやった。
そこには小さなヨークシャテリアを連れたおばさんと
買い物帰りっぽおばさんの計2名+1匹がいた。
その風景を見たときに僕は悟った。
今の発言は買い物帰りのおばちゃんのもので
「肥えて」は犬を見ての言葉であったのだろう。

で、いきなりの大声だったわけだから
おそらく、ひさしぶりに会った飼い主への挨拶だったのであろう。
しかし、いきなりの挨拶にしてはあまりにも強烈すぎる。
しかもその犬を見てもそんなに肥えてないし。
で、引き続き大きな声で

「寒いんか?今日は冷えるさかいなぁ。
よし、おばちゃん抱いたろ♪
(ひょいと犬を抱き上げ)
いやっ!重なったなぁ~♪」

犬は「寒い」とは全く言ってない。
確かにその日は久しぶりの冬型の気圧配置で冷え込んではいたが。
でも、犬に断りもなく抱き上げるのはどうだ。
犬も若い女性に抱かれるほうが本望であろう。

「今日は寒いからしっかり温かいもん食べさしてもらいな♪
おぉそうかそうか、もうええか、じゃ、降りよか♪」

「寒いから温かいものを食べよう。」

これは僕も納得できる。
わざわざ寒い日に冷そうめんを食べる気にはならない。
(そういうのを好む人ももちろんいるだろうが)
でも、よその家庭の献立(犬用で単独かどうかは不明だが)
まで勝手に決めちゃっていいのか、おばちゃん。
ドッグフードを電子レンジで温めるのか?
そもそもさっき抱いたばっかりでもう降ろすのか。

結局、犬は終始何も喋ってない。
寒いとも、抱いてくれとも、何が食べたいとも、降ろしてくれとも。
これがおばちゃんパワーなのか。
相手が何も言わなくても会話が成立してしまう。
すごいぞ。すごすぎる……。
これが関西のおばちゃんなのだ。
僕なんかが勝てる相手ではない。

頑張れおばちゃん。

世界征服も遠くはないぞ。

| | TrackBack (0)

Main | January 2005 »